こんにちは、スーパー四心です。
7月14日に、『金色のガッシュ!!2』 Page.33が配信されました。日付変更と同時に読み終え、最速でまとめた記事は下記リンクからご覧ください。

Page.33感想
ミイラ完成
Page.32終盤で発動した『ミラコプス・ノヴァ』の力によって、ミイラが完成するところから始まりました。完成したミイラはカフィーやエレビーより大きく見えます。かなり大型のミイラです。
魂によって姿を変えるとジルノーズが語っていることから、ミイラには互換性があるように思います。今回はエレビーですが、カフィーの魂が入ればカフィーの姿になるでしょう。つまり「誰々のために造った専用ミイラ」ではないということです。
エジプトのミイラは、来世で復活したときのために肉体を保存しておいた物ですから、魂と肉体はイコールです。しかし、今回のミイラは魂と肉体はイコールではなく、ニュアンスとしては「人形」に近いですね。
カフィー そのミイラは「大まかな形」入った魂の形で姿を変えるわ
エレビーちゃんの魂が入れば エレビーちゃんの姿になる(ジルノーズ/Page.33 4P)
カフィーはロープの能力でミイラの額とエレビーの額を結び、魂の移動を始めます。
この魂の移動について、私は「ジルノーズが神でなければ不可能」と考察しましたが、ロープがあればなんてことはなかったようです。まさか、ロープで魂の移動までやってのけるとは思いませんでした。ちょっと万能すぎます。


カフィーの能力
私に魔法学を教えてくれる先生がいるのだが
ロープやヒモを操れる魔法使いは最高レベルである と言っておった(ガッシュ/Page.33 7P)
カフィーもエレビーも見た目は人間に見えますが、生前の種族はわかっていません。仮に人間だとすれば、死後カードとして復活してから魔法に目覚めたことになります。
もし人間でなかったのなら、人間でも魔物でもない(Page.32より)彼らは生前なんだったのでしょうか。ガッシュの世界には人間と魔物以外の知的生命体は登場していませんので、今後異世界人とか宇宙人が登場するのでしょうか。
最高レベルに達するまでは大変な修行が必要でしょう。ロープの能力は生前から使えると考えるのが自然に思えますが、イマイチカードの設定はふわっとしているところが多く、考察を困難にしています。
魂の移動はカフィー単体でできるけど、移動先の肉体がない(だからジルノーズの力が必要)ということはわかりました。これを魔物にも応用できるとすれば、パートナーや術のビンがなくても魔物が復活するかもしれません。秘密の場所に集められた魔物の命とミイラを、カフィーが繋げば済むからです。
すると、これまでは①本に色がつく→②魔物がミイラを割って出てくるだったのが、①魔物がミイラを割って出てくる→②本に色がつくという順番もありえそうです。この状態で復活した本に奪われた術は入っていないので、キャンチョメのように新術が出現するかもしれません。
エレビーの過去
エレビーの過去は場面を切り替えながら2つ描写されています。一つは魔界を大量破壊した風景と、ベリエルに「天才」と称される場面です。
エレビーが前線で戦うとは思えませんし、「天才」というからには頭脳労働でしょう。一瞬で周囲を消し飛ばす兵器や爆弾を作る頭脳を持った科学者か、錬金術師または魔法使いなのでしょう。
例えば、平和のために研究していた技術(または魔法)が、ベリエルに悪用されて大量破壊兵器になってしまったという可能性は十分あり得ます。
エレビーが血で汚れた手を見て震えるシーンがありますけど、「なんてことをしてしまったのか」「なんてものを生み出してしまったのか」という表情に見えます。
そしてもう一つ。自分の行いに後悔し、ラドムのビンを持って自殺を試みるシーンです。このシーンではカフィーの「声を届ける」が行われており、これによって二人が打ち解け、希望を持ったことがわかります。
しかしこのシーンには重要な秘密が隠れています。

術のビンに関する設定
まず、清麿たち魔物サイドは、術のビンを見ても何が入っているかわかりません。敵側が使った術を見て、「あのビンには〇〇の術が入っている」と判断しています。
そして、ブルー戦でのセリフから、術のビンと魔物はイコールです。ガッシュとゼオンは二人とも『ザケルガ』を使用しますが、ガッシュの『ザケルガ』とゼオンの『ザケルガ』は別のビンのはずです。
そうよ!キッドの術は持ってきてはいないわ!!!(ブルー/Page.26 21P)
旧作でラドムを使用したのはゾフィス一人ですから、これはゾフィスのビンで確定だと思われますが、問題はそこではありません。
ビンから本に術を戻した時、どの術が戻るのか?本を見るまでわからないことは、グラブとサンビームが証明しています。(Page.23 25P、Page.29 11P)
また、「ビンの状態で使用されていない術が入っているパターンもある」ことも、ティオやコーラルQの例で明らかになっています。(『セウシル』、『ロボルク』などは使用されていない)
問題は、カードが「ビンの状態で中の術を把握している」ということです。カフィーがジルノーズのビンを持ち出したときも、わざわざ「『ミラコプス・ノヴァ』が入ったビン」を持ち出しています。ジルノーズの術なら何でも良いわけではなく、『ミラコプス・ノヴァ』でなければならなかったからです。
ベリエルの貯蔵庫から命がけでかすめてきた
もちろんあんたが使わないと術の本当の力が出ない(カフィー/Page.32 34P)
ガッシュが最初に取り戻した術が『ラシルド』と『ザケルガ』ですが、これが仮に『ジケルド』だったら、ここまで戦えなかったでしょう。遺跡の中に鉄はない(たぶん)ので、ワイグに勝てたかどうかすら怪しいです。
敵の奇襲
上手く行くはずないってわかってました。案の定敵に奇襲され、ロープが切断されます。うつろな表情で倒れ込むエレビーとミイラを、カフィーが必死に抱きかかえます。カフィーにとってエレビーはどういう存在なのか?
どことなくアルヴィンに似た敵は「戦いが目的ではない」といい、手をパーにしてガッシュを止めます。カフィーとエレビーは重要な魔導士であり、連れて帰れとべリエルが命令したそうです。
カフィーは氷の術のビンを使って反撃を試みます。ガッシュのサポートを受けつつ戦いますが、動けないエレビーを守りながら戦うのは厳しく、追い詰められてしまうところで今回は終わります。
この敵の奇襲について、新しい装置が登場しました。
我々が持つ本来の力 それを術との合力なしで何とか手に入れられないかと考え…
魔女が面白いものを作ってくれた(カード/Page.33 21)
作中の描写を見るに、体内に埋め込んだビンの力を「球」に伝え、身体能力や術を強化する装置だと思われます。
埋め込んだビンも呪文を唱える必要があり、それから攻撃のためにもう一度呪文を唱えています。二度手間ですが、そこが合力には及ばない点なのでしょう。
この装置はおそらく、Page.15でポーラ王子と魔女が話していた研究のことだと思われます。
魔物の術をポーラ王子の本当の力に変えることですかね?(魔女/Page.15 34P)
なぜ魔物の術が本当の力になるのか?私には全くもって意味不明です。ワイグが炎の術と合力したとき、ギルはどのビンを使うか選べるようなことを言っていました。
選べるなら外付けのパワーソースであって、本当の力とは言えないのでは…?と思ってしまうのですが、私がひねくれているからでしょうか。


総まとめ
- Page.33冒頭で『ミラコプス・ノヴァ』により大型のミイラが完成
- ミイラは「誰のための専用体」ではなく、入る魂に応じて姿が変わる(人形的な存在)
- ロープ能力は魂の移動まで可能で、あまりに万能すぎる
- 魂移動の仕組みから、魔物の復活方法や「本とミイラの関係」の順序が変わる可能性が示唆される
- エレビーの悲惨な過去が描写される。科学者、錬金術師、魔法使いなどの可能性
- 敵の奇襲があり、敵は「術を本当の力に変える装置」を持つ
率直な感想
面白いか面白くないかで答えると面白くないのですが、カフィーとエレビーのおかげで何とかなっている感じがします。どう転んでも幸せになりようがない彼らがどう救われるのか?という点にはとても興味があります。
例えば、カフィーの計画が上手く行ってエレビーは自由になり、カフィーは消滅。エレビーが覚悟を決めて破壊兵器を使用しこの場を乗り切り、完全に魔物サイドにつく(なぜかべリエルは遠隔パワハラしない)。
「カフィーの命も私達が必ず救う」みたいなガッシュのセリフがあって、エレビーが涙してブラジル編終わり…みたいな展開だったら、ベタですけど少年漫画としてはありです。
どのみち、ガッシュたちが本当の肉体を探すエルリック兄弟編があるでしょうし、カードの蘇生も展開としてはありえそうです。一度死んだ魂の救済という点で考えると成仏させたほうが良いのでしょうけど、魔物たちも死んで復活してますからね。魔物は成仏しないのか?という話になります。
個人的には、もう少し展開を速めてもらってジルノーズに戦闘能力があるかどうか?など、を明らかにしてほしいですね。今のところ人形が作れるムチムチレオタード女でしかないので…。
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