【解説】『恵!』『ハイ!』全登場シーンまとめ|ティオと恵の絆を振り返る

こんにちは、スーパー四心です。

『金色のガッシュ!!』において、ティオと恵の「恵!」「ハイ!」というやり取りは、特別な意味を持っています。
単なる呪文発動の合図ではなく、2人の信頼と役割を象徴する“合言葉”。
本記事では、その全登場回を徹底的に振り返り、なぜこのセリフが心に残るのかを考察します。

目次

「恵!」「ハイ!」とは

朱本組を象徴するやり取り

恵とティオが時折発するやり取りで、主に緊急時や急いで盾の術が必要なタイミングで発せられます。
ティオが先導することが多く、逆に「ティオ!」「うん!」のようなやり取りは全332話中5回と非常に少ないです。

  • 2巻 LEVEL.36 307P マルス戦
  • 4巻特別編 378P暴漢からマリル王女を守るシーン
  • 11巻 LEVEL.216 286P 瀕死の清麿にサイフォジオをかけるシーン
  • 12巻 LEVEL.237 300P キースのトラップ(破壊光線の壁)に攻撃を仕掛けるシーン
  • 16巻 LEVEL.304 2P シン・クリア・セウノウス・バードレルゴが飛行機に襲ってくるシーン

これだけです。

ティオと恵の関係性が現れた名セリフ

ティオは人間に換算すると6歳で、恵は16歳~17歳です。
恵のほうがお姉さんですが、ティオが恵を引っ張る展開が多いのが特徴です。

活発で、時々素直になれない妹キャラであるティオと、一回り近くお姉さんでアイドルの割に主張の強くないお姉さんキャラである恵。

二人の関係性はパートナーであり、姉妹でもあることを端的に表した素晴らしいセリフとやり取りだと思います。

「恵!」「ハイ!」全登場シーン紹介

ではこれから、「恵!」「ハイ!」を振り返っていきましょう。

4巻 LEVEL.69 凶暴な女 162P

ガッシュたちと遊ぶために遊園地にやってきたティオと恵。
この1日の休みを取るためにスケジュールを詰め、眠い思いをし、苦労してやっと取れた1日の休み。

ティオは清麿とジェットコースターに乗ることをとても楽しみにしていましたが、そんなことは知らないパピプリオとゾボロンが襲いに来ます。

ティオは怒りのサイスを繰り出すよう、恵に指示を…というシーンで初登場しました。

4巻 LEVEL.70 愛の手料理 173P

仲間割れしたパピプリオとゾボロンを倒すため、ティオは背中にガッシュを貼り付けて突撃します。
それを迎え撃つ ゾボロンのドグラケルを止めるため、ティオが恵に声をかけるシーンで2度目の登場です。

6巻 LEVEL.107 自業自得 146P

千年前の魔物&パティに襲われるガッシュと清麿。バオウ・ザケルガも通じず心の力と体力を限界まで使ってしまった清麿は絶体絶命のピンチに陥ります。

3体の魔物の術が襲い来る中清麿を助けにやってきた恵とティオ。
セウシルで清麿たちを守り、反撃のサイスを放つシーンで3度目の登場です。

ちなみにサブタイトルの「自業自得」とはギガ・ラ・セウシルの伏線になっています。

6巻 LEVEL.107 自業自得 148P,151P

上記から数ページ後、ギガ・ラ・セウシルの初登場回です。
ボルボラの放ったギガノ・ガランズを封じ込め跳ね返し、とどめのサイスでボルボラを送還しました。

8巻 LEVEL.152 最後のワガママ 211P

デモルトのラギアント・ジ・ゼモルクからガッシュたちを守るため、キャンチョメの化けたバリケードから飛び出すシーンで登場しました。

この時のマ・セシルドは一撃で砕かれており、号泣する恵とティオに何か目覚めそうになります。

8巻 LEVEL.155 第七の術 268P

ザグルゼム初登場回です。ギルガドム・バルスルクで凶暴化したデモルトのシンプルパンチを止めるためのシーンで発しました。

この時のマ・セシルドはデモルトのパンチを数発耐えており、ガッシュがザグルゼムを打ち込むチャンスを作りました。

10巻 LEVEL.184 オヨヨ 95P

モモン初登場回。モモンがティオのパンツを盗み出し、それをガッシュに見られたシーンで登場。
ティオの暴れん坊状態はシークレットレアとしてカード化されており、こちらも高い人気を得ました。

チャージル・サイフォドン習得のキッカケになったこともあり印象深いエピソードですが、私は序盤のブチギレる清麿で死ぬほど笑いました。

16巻 LEVEL.309また…明日 16P

ティオのラストバトル、そして最後の呪文です。
飛んでくるシン・クリア・セウノウス・ザレフェドーラの本体を防ぐため、ティオが最後の盾を出すシーンで登場します。

ティオはこの攻撃の余波で本が燃え、送還されます。メタ的な視点を言えば、ティオはどこかで敗退しなければガッシュが王になることはできません。

作劇上やむを得ないとは言え、原作35話から見つめてきたティオの送還シーンは読者の胸を抉り、ティオ&恵ファンはしばらく食事がのどを通らなくなりました。

金色のガッシュ!!2 Page.15 9P

金色のガッシュ!!2のティオ編です。ティオは術の力を奪われ防御もままなりません。
自分は術を使えないのに、敵は術の力で攻撃してくる…目の前で子供を爆破され、出るはずのないサイフォジオを何度も叫びます。

8回目のサイフォジオ、こぼす涙にサイフォジオのあの剣が映ります。術が出たのです。
とにかく子供の治療を急ぎ、ゆっくりと頭を上げるとそこには、本を持った恵が大粒の涙を流しながら立っていました。

「め………ぐみ?」

「ハイ」

オールドファンならこのやりとりだけで目頭が熱くなります。私たちが何度も見た、あのやり取りです。

これ漫画本編で確認してほしいんですけど、8回目のサイフォジオの文字は2重になっていてティオと恵が一緒に唱えたことがわかります。

恵さん、魔界についてサイフォジオを唱えた瞬間は、まだ泣いてなかったんです。でも、ティオに話しかけられたら泣いてしまいます。十数年ぶりの再会、傷だらけのティオ、感情がごちゃ混ぜになって溢れてきてしまったのです。

もうこんなの、読者の私(30代男性)だって色々なものが溢れてしまいます。

まとめ

「恵!」「ハイ!」は作中9回。「ハイハイ…」や「ええ!」なども含めるともう少し数が増えますが、際立って多いやり取りと言えるでしょう。

要所要所で差し込まれており、原作者も大切なやり取りとして扱っていたことが伺えます。

重要な戦いのたびに見られるやりとり。お姉さんになったティオと、さらにお姉さんになった恵のやり取りから目が離せません。私はきっと、次も泣く…。

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