こんにちは、スーパー四心です。
金色のガッシュ!!2 Page.31にて、魔界と人間界を行き来する方法について、ついに本の口から明言されました。
今回はその情報をもとに、「本」の機能や過去の描写を振り返りつつ、その役割と進化について考察していきます。
Page.31で明らかになった「本」の新たな役割
赤い本が語った新事実は、次の3点です。
- “今は”自分の意思で強く願えば、もう一つの世界の好きな場所へ移動できる。
- 一度移動すると48時間は移動できない。
- 運が悪いと48時間過ぎても移動できない場合がある。
また、本は魔界と人間界の行き来に限らず、緊急時には「音」で異変を知らせてくれることも明らかになりました。
ただし、本は必ずしも完璧に作動するわけではなく、動作しない、あるいはミスをする可能性もあるとのこと。
「うまくいかない可能性」について本が多く語っていることから、サポートは完全ではないorいつか使えなくなるのでは?という疑問が浮かびます。
旧作で描かれた「本」の機能
旧作『金色のガッシュ!!』全323話で確認できる本の機能は以下の通りです
- 人間の心の力を魔物の術エネルギーに変換する
- 魔物の潜在能力が目覚めたとき、本に呪文が現れる
- 王を決める戦いの進捗を管理する
- 魔物が残り10名になったとき、魔界の様子をパートナーに見せる
- 王が決定した際、戦いで傷ついた人間界や自然を元に戻す
最終話では、ガッシュの語りから「本が消えた状態ではファウードの転送装置を使っても人間界に行けない」ことが判明しました。つまり、魔界と人間界の行き来には“本”の存在が不可欠であることを示しています。
残念ながら本が消えた今は、人間界へ行く道が閉ざされてしまったようで、ファウードの転送装置を使っても人間界へは行けなくなった。(16巻 LEVEL.323)
また、16巻 LEVEL.323で清麿に届いた手紙が本に変化する描写があり、外伝『友』に登場した本と同一である可能性も浮上しています。
ガッシュカフェで語られた魔界の危機
完全版16巻のガッシュカフェでは、本を通じて魔界と人間界を繋ぐことはルール違反であり、魔界が非常に不安定な世界であるという発言がありました。
さらに、Page.31ではガッシュが「私が産まれる前に魔界は〜」と語っており、完全版16巻でダウワンが言う「かつての魔界の危機」と同一の出来事である可能性も示唆されます。
これらの発言を照らし合わせると、「本」は王を決める戦いだけでなく、魔界の危機に際しても人間と魔物を繋ぎ、世界を救う機能を果たしてきた可能性が高いと考えられます。
これまでの情報を統合すると、本には以下の役割があると考えられます
- 人間の心の力を魔物の術エネルギーに変換する
- 魔物の潜在能力が目覚めたとき、本に呪文が現れる
- 王を決める戦いの進捗を管理する
- 魔物が残り10名になったとき、魔界の様子をパートナーに見せる
- 王が決定した際、戦いで傷ついた人間界や自然を元に戻す
- 【追加】魔界と人間界の往来
- 【追加】魔界の危機に際してのサポートと救済
加えて、旧作における100体の魔物の転送も、本の力によるものだった可能性が高いです。
ファウードの装置はリオウの一族が管理しており、一般的な転送手段ではなかったと思われます。
ガッシュ2における不可解な点
転送装置の謎
- Page.1では、ジギーたちが転送装置を使って人間界に逃げてきますが、これがファウード由来のものかどうかは不明です。
- ファウードを魔界に帰す装置(旧作で登場したもの)と同じ装置なのか、はたまたリオウが管理する別の装置があるのか、作中から読み取れる情報はありません。
- ワイグとギルは本をすべて燃やし、魔界と人間界を繋ぐ扉を閉ざしましたが、それ以降にどうやって人間界に来たのか明確な説明はありません。
- 恵のコンサート会場を襲ったポーラ王子と魔女については、魔界で装置を起動して転送される描写(Page.12)が存在します。これをそのまま当てはめて考察してみます。
- カード達は基本的に初登場時から人間界におり、その移動手段は描かれていません。(一部を除く)
以上から私が立てた仮説は以下です。
①魔界の者でも人間界の者でもない“カード”が住む世界を仮に“異界”とします。
②カードは少なくとも、異界から魔界へ移動する手段を持っています。(襲撃したことから判断)
③ただし、魔界から人間界への移動は転送装置を使わなければならない。(魔女の描写から判断)
④異界から人間界に直接移動できる可能性はある。(登場するほとんどのカード)
なぜこんな”異界”という特殊な概念を持ち出したかというと、ギルとワイグが「本は全て燃やした」後に人間界にいるからです。
残念ながら本が消えた今は、人間界へ行く道が閉ざされてしまったようで、ファウードの転送装置を使っても人間界へは行けなくなった。(16巻 LEVEL.323)
ただし、彼らが魔物でも人間でもない“カード”だからこそ、本の制約を受けずに移動できた可能性もありますが、作中ではその明確な説明がなく、矛盾は残ります。
キャンチョメの移動
Page.8ではキャンチョメが人間界に避難していたことが明らかになりますが、本が復活する前だったため、その方法も謎のままです。
強引な仮説ではありますが、ワイグが本をすべて燃やす前に、転送装置(または本の力)で脱出した可能性はあります。
ただしその場合、「本」であればなんでも良いのか?それとも自分の本(キャンチョメの黄色い本)である必要があるのか?という新たな疑問が生まれます。
仮にカード襲撃後すぐにキャンチョメが逃げたとすれば、時系列上はまだ本も存在しており、転送装置の使用も可能だったと考えられます。
しかしそう仮定すると、なぜ逃げられたのがキャンチョメだけだったのか?という別の疑問が浮かびます。
やはり、どのように考察しても矛盾が残るのが現状です。
Page.14時点で移動できなかったことについて
ガッシュは人間界のエジプトで復活しており、その後ティオを救いに行くまで魔界には行っていません。
Page.12で復活したティオの本は、ガッシュと清麿を連れて恵のコンサート会場に出現したところを、ポーラ王子と魔女の妨害にあいます。
ティオの危機を救うため、恵に本を届けて魔界に行くことが急務でしたが、本はガッシュたちを魔界へ連れていきませんでした。
何故だ!!!何故行けぬ!!!本よ!!お主が人間界と魔界を行き来する鍵ではないのか?(Page.14)
明らかに「君達の意志で強く願って」いるはずですが、この時本は魔界への道を開きませんでした。
そして劇中で最初に人間界から魔界へ移動したのは、恵(Page.14)です。彼女もまたティオを救うため「強く願って」いたと考えられますが、ガッシュたちとの違いは明確に示されていません。
このことからも、「強く願う」以外に本が作動する条件が存在する可能性が高いといえます。
条件が「強く願うこと」という不思議さ
移動条件が「強く願うこと」なのであれば、魔界が危機に陥った際、パートナーを想って人間界へ助けを求める魔物がもっと多くいたはずですが、転送されたと明確に描かれているのはキャンチョメくらいです。
これは大きな矛盾に近く、本が正常に機能していなかった、あるいは「強く願う」以外にも転送の条件があることを示唆しています。
たとえば、
- 本の状態(未起動、本に呪文が宿っていない 等)
- 特定の魔物に限られる権限や適性
- パートナーとの絆や本の個体差
など、まだ明かされていない制約が存在する可能性があります。
この点については作中でも清麿が言及していますが、具体的な理由は依然として不明のままです。
本はオレ達を魔界に連れていかなかった
本の意志なのか?魔界へ行く条件が別にあるのか?理由はわからない(Page.14)
時系列と結論
時系列と結論
各描写との整合性を踏まえると、次のような時系列が想定されます。
- 王決定後、本が失われ、扉が閉じる(16巻 LEVEL.323)
- 清麿に届いた手紙が本へと変化し、再び扉が開く(16巻 LEVEL.323)
- 本は魔界の書庫に保管される
- 外伝『友』で、一時的に清麿のもとへ戻る
- カードによる魔界襲撃が発生し、魔物たちが命を落とす(『ガッシュ!!2』物語開始前)
- キャンチョメが人間界に避難(※この時点ではまだ本が存在していた?)
- ジギーたちが転送装置を使って人間界へ逃亡(Page.1)
- ギルとワイグが本をすべて燃やし、扉が再び閉じる(Page.1)
- ギルとワイグが、(おそらく)転送装置で人間界へ移動(Page.1)
- 清麿が本を復活させ、再び扉が開く(Page.4)
- “異界”から人間界へ、また魔界へとカードが移動する
このように時系列を追ってみると、カードの移動経路や、本の消失・再生によって生じたタイムラグなど、物語の裏側で何が起きていたのかが少しずつ見えてきます。
ただし、上記の時系列はあくまで現時点で得られている情報をもとにした私の推測です。
作中でまだ明かされていない事実や今後の展開によって、前提が覆される可能性もあるため、あくまでも“ひとつの仮説”として受け取っていただければ幸いです。
🧠 まとめ
- Page.31で「本」による世界間移動が明言された
└ 強く願えば移動可能/48時間制限あり/不確実性も - 旧作の「本」は、術の媒体だけでなく王決定戦や魔界の危機管理にも関与
- 「本がないと魔界と人間界を行き来できない」ことが旧作最終話で示されていた
- 『ガッシュ!!2』では本の復活前後に起きた不可解な移動が多く、カードの正体や“異界”という仮説が浮上
- 「強く願えば移動できる」は万能ではなく、未だ不明な条件が存在する可能性大
- 本は単なるツールではなく、「世界の扉を開く鍵」として物語の中核を担っている
🔍 次回考察への導入
今後も新たな情報が開示されるたびに、考察の補強や新説の提唱をしていきます。
できるだけ矛盾なく、わかりやすい考察を心がけていますので、今後もお楽しみに!
🧠 他の考察も気になる方へ
『金色のガッシュ!!2』に関する考察記事をテーマ別にまとめました。
