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この巻について
特装版4巻は、LEVEL.61〜LEVEL.79を収録。アポロ&ロップス戦の決着から始まり、邂逅編の人気キャラ・ダニー、ウォンレイの登場、そしてゼオンの存在が語られるなど、印象的な“出会いと別れ”が詰まった巻です。
また、2対2の遊園地バトルや日常回など、バトルとドラマのバランスも絶妙。作中で重要な転機となる要素がいくつも描かれ、物語は次なる局面へと進み始めます。
印象に残ったエピソード
LEVEL.61〜LEVEL.62|アポロ&ロップス戦と信頼の台詞
清麿は「今までに戦った誰よりも強い!!!」と危機感を覚える中、アポロの勘と雰囲気に翻弄され、戦意を失いかけます。
そんな彼を呼び戻したのが、ガッシュの「指示を頼む!!! 早く!! あの者に勝つための指示を!!!」という言葉でした。
ガッシュの信頼と覚悟に支えられ、清麿の冷静さが戻ってきます。
一方で、アポロも「ロップス、王様になろう。」と短い言葉で決意を固め、2人の絆が強く描かれます。
呪文「ディノ・リグノオン」と「バオウ・ザケルガ」が激突し、引き分けの末に再戦を誓って別れます。
LEVEL.64〜LEVEL.66|無敵の兄貴分、ダニーとの別れ
登場と同時に高い人気を誇ったダニー。LEVEL.65では盗賊団の船に乗り込み、圧倒的な腕っぷしの強さを発揮します。
ダニーの呪文は「ジオルク」一つだけですが、もともとの戦闘力が高く、それに回復が加わることでまさに無敵。その格好良さが彼の人気の理由です。
LEVEL.66『やりとげた仕事』では、年老いたパートナーとの別れが描かれます。導かれた魔物の子が「立派に育った」と認められ、満足した笑顔で魔界に帰る姿は、バリーとグスタフにも通じる“ジジイのかっこよさ”の真骨頂です。
LEVEL.67〜LEVEL.70|2対2の戦闘と遊園地編の魅力
パピプリオとゾボロンが登場し、初の2対2バトルが展開されます。LEVEL.68では「マ・セシルド」の防御が描かれ、盾呪文とは思えないカッコよさが印象的です。
遊園地という舞台で描かれるティオと恵のかわいさも必見。個人的には、作中でもっとも魅力的に描かれているエピソードだと感じています。
LEVEL.71〜LEVEL.75|ウォンレイの登場とゼオンの影
LEVEL.71からはウォンレイとリィエンが登場。唯一「魔物と人間の恋仲」が描かれる特別なペアで、以降もガッシュたちの心強い仲間として活躍していきます。
ザバスとの戦闘自体はあっさりしていますが、「盾の呪文など何度も見た」という台詞から、実力は高いようです。
LEVEL.75ではアポロの本がすでに燃やされていたことが判明し、ガッシュに似た魔物・ゼオンの名が登場。デュフォーというパートナーの存在も明かされます。
LEVEL.76〜LEVEL.79|日常回とガッシュカフェ
戦いの合間の穏やかなエピソードが描かれます。雷句先生らしく、精神的に重い展開のあとは日常回でバランスを取る構成になっており、読者の心が落ち着く時間です。
ガッシュカフェではダニーとウォンレイが登場し、格闘タイプ同士のやりとりが楽しい回に。リィエンの作画も非常に可愛らしく、ダニーの「うめえミント水じゃねぇかよ――」というセリフも印象的です。
登場キャラクターと見どころ
- アポロ&ロップス:戦いの価値観を問い直す存在。短いセリフに込められた信念が光る。
- ダニー:ジオルク一つでも無敵。兄貴分としてのかっこよさが際立つキャラ。
- ゴルドー:ダニーのパートナー。落ち着いた性格で、魔物との関係性に深みを与える。
- パピプリオ&ゾボロン:初の2対2バトルの相手。ユニークな術と戦法が印象的。
- ウォンレイ&リィエン:恋愛要素を含む特別なペア。以降も重要キャラとして活躍。
- ゼオン&デュフォー:初登場。ガッシュとの関係性が物語の鍵を握る。
読み返して感じたこと
この巻はまさに「出会いと別れの巻」。
アポロとロップスの再登場や、ダニー・ウォンレイなど印象的な仲間との出会いが描かれた一方で、ロップスやダニーとの別れも描かれ、感情の振れ幅が大きい巻でした。
また、ゼオンという存在が名指しで登場したことで、いよいよ“王を決める戦い”の背後にある大きな謎が動き始めたと感じます。
戦闘のかっこよさとキャラの魅力、そして読後の余韻が強く残る一冊です。
🧠 まとめ
- アポロ&ロップス戦では「信頼」がテーマ。清麿とガッシュの関係性が熱い
- ダニーは短い登場ながら“兄貴分”として圧倒的な存在感を残す
- 遊園地編では盾呪文とキャラの魅力が光る
- ウォンレイ&リィエンの登場は、恋愛要素を含む新たな関係性を提示
- ゼオンが本格的に登場。物語は次なる局面へ
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