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この巻について
特装版1巻は、LEVEL.1〜LEVEL.19を収録。物語のスタートから、清麿とガッシュの出会い、友情の芽生え、そして魔界の王を決める戦いへと進んでいく序盤の導入部分です。
バトルとギャグが交互に展開されながらも、随所に感情を揺さぶる場面が挟み込まれていて、作品の魅力がしっかりと伝わってきます。中でもコルル編は今読んでも心に響く内容で、「この作品はただのバトル漫画じゃない」と思わせてくれます。
印象に残ったエピソード
LEVEL.1|ガッシュと清麿の出会い
学校に馴染めなかった清麿のもとに、突如として現れたガッシュ。ギャグのような登場ではありますが、物語の始まりにふさわしいインパクトがありました。
そして、ガッシュの真っ直ぐな心が清麿を動かし、1話にして2人の友情がしっかり描かれます。
「学校に来なくていいのはおまえの方だ!! でくの坊!!!」この名言と共に、作品世界に引き込まれた読者も多かったのではないでしょうか。
LEVEL.3〜6|銀行強盗とレイコム戦
銀行強盗事件では、本が“心に反応する”という設定が明らかになります。ガッシュの本の使い方が少しずつ分かっていく、重要なエピソードでした。
そして初めての本格的なバトルとなるレイコム戦。ラシルドで辛くも勝利した清麿とガッシュは、戦いの厳しさと、「本が燃えると魔物が消える」というルールを目にします。
レイコムを病院に連れていこうとする清麿の優しさや、涙を堪えるレイコムの姿も印象的でした。
LEVEL.7〜10|ブラゴとの出会いと決意
強敵・ブラゴとの邂逅と、魔界の王を決める戦いのルールが明かされます。
LEVEL.10でガッシュの本が強く輝き、まさに「金色のガッシュ」というタイトルを思い出させる演出も登場。明言されていませんが、おそらくこのときの輝きが“金色”だったのだと思います。
この時点で、ガッシュと清麿は喧嘩もするけれど、すぐに仲直りして一緒に戦うことを選びます。たった10話で友情と絆がしっかりと描かれているテンポの良さは見事です。
LEVEL.13〜15|スギナ戦とSETの誕生
植物を操る魔物・スギナとの戦いでは、新たな戦術「SET!!」が登場。以後も多用されるこの掛け声がここで初めて使われたのは、今読み返すと感慨深いものがあります。
また、「心の力」というエネルギー概念が明かされ、ペース配分や力を抑えるといったテクニックが登場しました。
ラシルドの反撃に泣きながら逃げるスギナの姿も可愛らしく、やられ役とはいえ印象に残るキャラクターでした。
LEVEL.16〜18|コルルの願いと別れ
正ヒロイン・ティオに先駆けて登場した、涙腺直撃キャラ・コルル。バルカン300の初登場もこの回です。
戦う意思のない魔物には別人格が与えられるという非情なルールが明かされ、清麿とガッシュが“優しい王様”を目指すきっかけにもなりました。
たった3話の登場にもかかわらず、いまだに大きなお友達の涙腺を直撃するコルルとしおりちゃん。
読み返した今だから言えますが、クリア編の再登場は感慨深いものがありましたね。
LEVEL.19|ジケルド登場と次巻への導入
新たな術・ジケルドの試し打ちが描かれますが、発動せず終わります。後に明かされる「条件付き発動の呪文」の存在が、この時点で匂わされていました。
物語はこのあとフェイン戦に突入。緊張感を高めたまま、次巻へと続いていきます。
登場キャラクターと見どころ
- ガッシュ・ベル:明るく、真っ直ぐで、どこか危うさもある魔物の子。作品の中心。
- 高嶺清麿:天才ゆえに孤立していた少年。ガッシュとの出会いが彼の世界を変えていく。
- レイコム:序盤の強敵。戦いを通じて読者に“魔物たちにも感情がある”ことを印象づけてくれる存在。
- ブラゴ:圧倒的な力と存在感。物語のライバルポジションが早くも確立されています。
- スギナ:やられ役にしては作り込みが丁寧で、植物を操る魔物として印象深い。
- コルル:登場回数は少ないものの、読者に強い感情を残すキャラクター。“戦わない魔物”の苦しみを描いた重要な存在です。
読み返して感じたこと
物語のテンポは非常に良く、1巻19話の中で友情の芽生え、初の戦い、価値観の衝突と和解、そして“目指すべき王様像”の提示までが描かれています。
しかもそれらがどれも丁寧で、感情の積み上げが自然。今読み返しても、あらためて「すごい密度の1巻だったんだな」と実感しました。
🧠まとめ
『金色のガッシュ!!』特装版1巻は、「この作品がただのバトル漫画ではない」と伝えてくれる、濃密なスタート地点です。
友情と涙、そして“戦う理由”の重みが詰まった、シリーズを語る上で欠かせない一冊。何度読んでも、ガッシュと清麿の出会いには心を動かされます。
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