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この巻について
特装版5巻は、LEVEL.80〜LEVEL.99を収録。バランシャ戦の決着に始まり、石板編への伏線、キャンチョメの奮闘、そしてバリーやキッドとの出会いが描かれます。清麿とガッシュの成長、そして“精神的な強さ”に重きが置かれた、シリーズ屈指の名エピソードが詰まった巻です。
印象に残ったエピソード
LEVEL.80〜LEVEL.82｜バランシャとの山中戦
ガッシュと清麿が温泉旅行中に遭遇した奇襲戦。敵の術をかいくぐり、ガッシュは“臭い”を頼りに追跡。ギャグとシリアスが絶妙に絡み合う構成で、清麿の頭脳とガッシュの本能的な嗅覚が勝利を導きます。
LEVEL.83〜LEVEL.84｜石板と「王になるため」の成長
遺跡から発見された石板。千年前の魔物に関わる重要アイテムが登場。清麿は戦いに勝つだけではなく、ガッシュに「王としての資質」を育む必要性を自覚します。シリーズ全体を通して重要な転機の回です。
LEVEL.85〜LEVEL.88｜キャンチョメ、お兄ちゃんになる
ルシカのために奮闘するキャンチョメが、第三の術「ディカポルク」を習得。バーゴ戦での「フォルゴレ…一緒に戦ってくれるかい？」という台詞は、後の『ガッシュ2』とも繋がる象徴的な言葉です。
LEVEL.89〜LEVEL.92｜圧倒的強者・バリーの初登場
バリーとグスタフが登場。戦闘力で圧倒するバリーに対し、清麿とガッシュは“人を守る戦い”を選びます。やさしい王様になるための条件、その哲学がここで明示されます。涙の敗北もまた、成長の糧に。
LEVEL.93～LEVEL.94｜ウマゴン回
精神的に重い話のあとで、ウマゴンがただひたすらに可愛い回。癒しと日常。
LEVEL.95〜LEVEL.98｜ラウザルク習得
ナゾナゾ博士とキッドとの戦い。清麿が「本の秘密」に気づき、「ガッシュの中の可能性を信じろ」と導きます。新呪文・ラウザルクの覚醒と、ガッシュの「勝つための指示を!!!」が炸裂する、熱すぎる神回。
LEVEL.99｜ブラゴの成長
単発ながら印象深い、ブラゴの精神的成長回。凶暴だった初期とは異なり、威厳ある王の姿が芽生えます。
登場キャラクターと見どころ
- バランシャ＆ガルザ：見えない攻撃と絆の強さが光る敵役。
- キャンチョメ＆フォルゴレ：新たな術の習得と兄貴としての成長。
- バリー＆グスタフ：力と心の対比が深い名コンビ。
- ナゾナゾ博士＆キッド：本の秘密に通じ、主人公ペアを導く存在。
- ブラゴ＆シェリー：精神的成長と絆の深化。
読み返して感じたこと
この巻は「精神的な成長」と「導く存在」が大きなテーマでした。
清麿がガッシュを王にするために何を教えるべきかを考え始め、キャンチョメは守るべきもののために戦い、バリーは精神性の不足からガッシュの目に怯える。
そしてナゾナゾ博士は清麿とガッシュを次のステージに押し上げる──そんな“育成”と“試練”が詰め込まれています。
バトルの迫力、成長の描写、仲間との絆、すべてが高密度で展開される濃厚な一冊です。
🧠まとめ
・ガッシュと清麿の連携が冴え渡るバランシャ戦
・石板の登場で物語が石板編へと進み始める
・キャンチョメが兄として成長し、術も新たに
・バリーとの出会いで精神的強さの差が際立つ
・ナゾナゾ博士戦で清麿が導き手となり、ラウザルクを習得
・ブラゴの精神的成長が描かれる重要なエピソード
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