こんにちは、スーパー四心です。
敵組織カードにおける役割の一つである「魔導士(ソーサラー)」ですが、その詳細はあまりわかっていません。
今回は少ない情報から「魔導士(ソーサラー)」について考察、役割と位置づけを明らかにしていきます。
魔導士(ソーサラー)とは何か
魔導士の定義
自ら「魔導士である」と名乗ったキャラクターが多くないため推測にはなりますが、作中から下記のように定義づけられます。
呪文を詠唱し、術を使い、カードの戦闘をサポートする。特に術のビンとカードを合体させる『合力』を使える者
そして、Page.32時点で魔導士の役割を持つカードは、①ギル②你好剛毛・鼻毛ブー③魔女④リーザ⑤ローリング・ウィッチの5人です。
また、呪文の詠唱は、魔物が使う呪文体系とは明らかに違う、長文かつ法則の見いだせない呪文を指します。カードの唱えた呪文全文、呪文の解読については下記記事をご覧ください。



魔導士と呼ばれる理由
まず、魔導士に初めて言及したのはギルです。
一つ教えてやる オレは元々は人間だった
そして周りからはこう呼ばれていた 魔導士(ソーサラー)と Page.6 9~10P
この言葉が意味するものは3つです。
- ギルは元々人間だった
- 今は人間ではない
- 魔導士と呼ばれていた
この「魔導士と呼ばれていた」には、2通りの解釈があります。
- 人間だったころ(生前)に、周囲から魔導士と呼ばれていた(今は呼ばれていない)
- カードとして蘇ったあと、カード仲間から魔導士と呼ばれていた(今も呼ばれている)
日本語ネイティブとして解釈するなら、明らかに①の意味です。
「人間だった過去」の話を「そして」で繋いでいるので、今は呼ばれていないと解釈するのが自然に思えます。
つまり、「オレは周囲から魔導士と呼ばれる人間だった」という意味です。
しかし、こう解釈すると2つの問題があります。
まず、「オレは周囲から魔導士と呼ばれる人間だった」のなら、作中に登場する魔導士はギル一人でなければなりません。なぜなら、今後登場する魔導士にも「魔導士と呼ばれていた過去」が必要になるからです。
もう1つは、今まで魔法使いが登場していないことです。デュフォーのような、超能力じみた能力を持つ人物は存在しますが、超自然的現象・フシギを起こせるのは魔物だけでした。人間に炎や雷を操ることはできません。
仮に「魔導士」が「ウィザード級ハッカー」のような、頭脳に長けた者を表す冠詞だとすれば、一応意味は通ります。ギルの目的は「知の探究」なので、森羅万象に通じた知恵者である可能性はあり、「魔導士のように何でも知っている者」という解釈ができます。
一方で②の意味だとしても問題があり、「じゃあ魔導士とそうでないカードの違いは?べリエルが”お前は魔導士な”って決めるの?」みたいな疑問が生まれてしまい、全てを解決する答えは出ていません。
さらに厄介なのは、作中で自ら「私は魔導士だ」と名乗った者がギルしかいないことです。
鼻毛ブーやリーザは「魔導士」という単語すら出てこず、ローリング・ウィッチは「ハイクラスの魔導士」ですが、ボビーの発言にしか見られません。魔女は自らを魔女と名乗ったのみです。
ハイクラスの魔導士(ソーサラー)
ローリング・ウィッチの登場だ Page.22 25P
結局のところ、魔導士に関して明らかなことは次の3つです。
- ギルは魔導士と呼ばれる人間だった(今は人間ではないが魔導士と呼ばれている)
- ローリング・ウィッチはハイクラスの魔導士
- ボビー、ブルーは魔導士ではない
長々書きましたが、「魔導士」は冠詞ではなく、カード内における役職の1つだろうというのが、私の結論です。

魔導士の仕事とペナルティ
魔導士の仕事は、魔導士でないカード(戦闘員)のサポートです。特に『合力』は魔導士固有の術と思われ、他の使用者は見当たりません。
狩りに失敗すると、魔導士か戦闘員のどちらかが命を落とすケースがあるようです。ただし、失敗しても生き残っている例もあるため、ペナルティの発動条件には一貫性が見られず、状況や上位存在(べリエルなど)の裁量による可能性もあります。
狩りが上手くいかなかったら
コンビどちらかの死をもって償えってルールだったけど
多分今回ノーカンってことだよね 僕消されてないし(Page.15 33P)
今のところ、狩りに失敗して消されたカードは鼻毛ブーのみです。しかし、このシーンは『合力』の時間切れを肩代わりしたように見え、ベリエルのペナルティが明確に描かれたことはありません。
レビー
「力」に捧げる肉体はオレが身代わりとなる (Page.11 27P)
また、ローリング・ウィッチの描写から、ペナルティは敗北でも良い(=必ずしもべリエルに消される必要はない)ことがわかります。
でも!ペナルティーはローリング・ウィッチが!!!(Page.24 22P)
まとめます。
- 魔導士の仕事は『呪文』を使って戦闘員のサポートをすること
- 「狩り」に失敗すると、魔導士か戦闘員どちらかの命が奪われる(ペナルティ)
- ペナルティはベリエルによるものだけでなく、敗北による消滅でも良い

魔導士の戦闘能力
作中に登場した魔導士と戦闘員のペアをリストアップしてみます。
- ギル/ワイグ
- 鼻毛ブー/レビー
- 魔女/ポーラ王子
- リーザ/ジリオン
- ローリング・ウィッチ/ブルー
このうち、「魔術師が自ら術のビンで敵を攻撃した回数」は意外と少なく、鼻毛ブーの『ビライツ(Page.8 17P)』、魔女の『ジャン・ジ・ソルド(Page.14 23P)』の2回です。
やはり魔導士の役割はサポートであり、魔物側で言う「人間(本を開き呪文を唱える者)」と同じであることがわかります。ただし、術のビンを使って攻撃することはできるし、鼻毛ブーのように格闘戦に強いキャラクターも存在します。
「魔導士」という名称も指揮官のような印象を与えることから、「狩り」における作戦立案や、司令塔的なポジションなのかもしれません。
また、リーザは背中から歌う草を生やしており、これが戦闘能力を持つ可能性がありますし、魔女も(ギャグキャラとはいえ)魔法が使えるようですから、サポート以外の攻撃魔法も持っているものと思われます。
🧠 まとめ
- 魔導士(ソーサラー)は呪文を詠唱し、戦闘員を支援するカード内の役職
- 『合力』は魔導士のみが扱える術で、呪文体系は魔物のものと異なる
- 魔導士と戦闘員はペアで任務にあたり、狩りに失敗すればどちらかにペナルティが課される
- ペナルティの内容や条件は一貫しておらず、裁量や状況によって異なる可能性がある
- 魔導士は基本的にサポート役だが、術や格闘などで直接戦闘に加わる例も存在する
🔍 次回考察への導入
魔導士の役割や立ち位置が少しずつ見えてきましたが、カードたちが命をかけて行っている「狩り」の目的や意味は、まだ不透明なままです。次回は、べリエルや上位存在の意志、そして“狩り”の全体像について掘り下げていきます。
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