【ガッシュ2考察】最速考察Page.33サンプルからわかること

こんにちは、スーパー四心です。
Page.33のサンプルが公開されましたので、今回もサンプルからわかることを考察、感想を書いていきましょう。

サンプルリンクはコチラ
https://video.unext.jp/book/view/BSD0000525022/BID0002261538?isSample=true

Page.32でジルノーズが作り始めたミイラ。ジルノーズの体力とルナの心の力を大量に消費して、完成するシーンから始まりました。ジルノーズの口からミイラの特性が語られます。

カフィー そのミイラは「大まかな形」
入った魂の形で姿を変えるわ
エレビーちゃんの魂が入ればエレビーちゃんの姿になる(Page.33 4P)

これまでにミイラから復活した魔物も、それぞれの魔物の「魂」が入ったことで、その魔物の姿になりました。今回造り出されたミイラにエレビーの魂を入れれば、エレビーの姿と魂を持った生物が生まれます。
これについて、「それは本当にエレビーか?」という考察をしていますので、是非ご覧ください。

私は、ジルノーズが神でなければエレビーは幸せになれないと考察しました。

魂を移し替えるという高等技術は、ベリエルもガッシュも持っていません。彼らは死者を蘇らせることはできても、生者から魂を取り出し、別の肉体に移し替えるようなことはしていません。それが通るなら、カードも魔物も肉体をポンポン入れ替えてしまえば不死身の軍団が出来上がります。

ガッシュやベリエルにできないなら、ジルノーズにもできないでしょう。だからこそ、ジルノーズが神でなければエレビーが自由になることはあり得ないと考えていました。

ミイラのイメージ

まさかその魂の移し替えをカフィーがやってのけるとは思いませんでした。あなたも一度死んで蘇ったカードですよね?「もう一度魂をこねこねしたいなら生かしてやる」って言われましたか?あなたは生命をやりたい放題いじくれる能力を披露しましたが、物語が終わってしまうほど出してはいけない能力だってわかってますか?

ロープの魔法を使うとPage.32で語っていましたが、ロープは万能ですか?ロープがあれば魂の移し替えができるなら、ロップスでもできるのではないですか?一体どういうキャラクター造形で、どういう目的でカフィーが生まれたのか全く理解に苦しみます。

そして、カフィーはエレビーの魂がむき出しになっている状態で、ベリエルに見つかることは避けたいと考えています。(遠隔パワハラで殺されてしまうので)
魂を移し替えるほどの高等技術を持ったカフィーが、なぜ遠隔パワハラに怯える必要があるのでしょう?

そのヒモで魂を守ったら良いではありませんか。なんか上手いこと結んでキュッてしておけばベリエルからも守れるでしょうよ。もうすべてが雑なのです。描きたいことしか描いてないのが見え見えで、これが金色のガッシュの続編だと思うと悲しくて目からザケルが出ます。

あんな簡単に我々の良く知る魔物を殺しておいて、適当に復活させて、ミイラも造れるし魂の移し替えも自由自在なら、魔界を守るために死んでいった多くの魔物とは何だったのでしょうか?自らの望みのために死して尚戦わされている「不遇の魂」たるカードは、どこに戦う大義名分があるのでしょうか。

極めつけにエレビーの過去が描写されました。戦いたくないのに戦わされて可哀そう…ええ、旧作を知る我々は、ガッシュと清麿がそれを忌み嫌うことを知っています。

あの者は
戦いたくないのに戦わされておった者なのだ(Page.33 10P)

仮にエレビーがベリエルに命令されて罪のない魔物の命を奪ったとして、命がこれほどまでに軽い本作において、それが重罪だとはどうしても思えません。

スーパーマリオブラザーズくらい死んだり生き返ったりする世界の中で、エレビーが多少魔物を殺したとてどれほどの損害になるでしょう。ガッシュが蘇らせた魂に、ジルノーズが作ったミイラ(笑)があれば魔物は元通りに動き始めます。それって本当に命ですか?少年漫画として、命の描写間違ってませんか?

そもそもミイラというのは、死者の肉体を保存したものです。何もないところから生み出した物は人形であって、ミイラとは呼びません。ジルノーズの造っているものは全て人形です。エレビーのミイラは、エレビーの(生前の)肉体から生まれなければならないはずです。設定も用語も滅茶苦茶すぎてツッコミどころしかありません。

そしてあっさり襲ってきた敵にロープを切り離されました。ここからの展開は決まっています。今のうちに製品版とPage.34の予言をしておきます。

(ここから予言)
カフィーが遠隔パワハラで消され、死ぬ間際に自身の「球」をエレビーに渡し、「エレビー…お前は自由に生きろ…」とか言い残して消滅。口数の少ないエレビーが「カフィー…」と涙を流し、ジルノーズとルナとガッシュと清麿が号泣。このショックでジルノーズに新術が生まれる。ガッシュの「ジルノーズ!カフィーのミイラを造ってくれなのだ!」みたいなセリフに「ムリよ…カフィーの魂は今消えてしまった…」みたいな謎ルールが生まれ、ウィビラル・ザケルで敵討伐みたいな超絶寒い展開になるに違いありません。
(ここまで予言)

サンプルのイメージ

そもそも物語のスタート地点として「なぜ殺したのか?」という解決不能で重大な問題が横たわっている本作では、命の扱いがとにかく雑なのです。雑に殺して、雑に生き返らせて、適当に新しい肉体もあげちゃう。

突然やってきた理不尽に苦しめられ、平和を取り戻そうとする魔物と、絶対的悪のカードという対立構造ではなかったですか?まさか魔物とカードでお涙頂戴して、重要なはずのミイラの設定をこんな雑に紹介されるとは思いませんでした。

ジルノーズがミイラを造り出し、魂を入れればその姿になって動き出すのであれば、清麿はエジプトで遺跡ホリホリする必要はありませんでした。ガッシュが最優先でジルノーズを生き返らせ、ミイラをたくさん作ってもらえば、それで魔界の戦力は保たれたはずです。

そもそもそんな重要キャラクターがPage.30まで登場しなかったのが不自然すぎますし、完全にライブ感、ノリで描いていることがわかります。だからポッと出の魔物じゃなくて、王の副官とかにしとけば良かったのです。「魔法学を教えてくれる先生」というセリフが出ましたけど、こいつにジルノーズの役をやってもらえば、ここまでモヤモヤせずに済みました。

死んだカブトムシに電池を入れようとした子供みたいな小話がありますけど、やってることはそれと大差ありません。雑に殺したらお人形さんを作って、魂だ命の欠片だと統一されていない用語で適当に「命」を与えてはい元通り。

どうせ終盤で借り物の(ミイラの)肉体に限界が来て、本当の肉体を探すエルリック兄弟みたいな展開になるのは見え見えで、それを取り戻したとしても一度死んだ事実は覆らないという問題があり、やはりどう転んでも面白くなりようがありません。

結局ジルノーズ関連は全てが雑で物語を根幹からひっくり返しかねないほどの暴挙だと思っているのですが、皆さんはこれを面白いと思いますか?ひょっとして私と違う漫画を読んでますか?

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